取材:学費値上げ反対院内集会

 2月13日、衆議院第二議員会館にて学費値上げ反対院内集会と、会場前でのスタンディングが行われた。  

 院内集会は東大の「学費値上げ反対緊急アクション」、スタンディングは「学費値上げ反対全国学生ネットワーク」が主催した。 院内集会は15:30〜17:00の間開かれ、スタンディングは15:30〜19:30頃まで完徹された。 

 院内集会は満員御礼で会場のキャパ125人を超え、各紙記者や、立憲、共産、維新、社民、れいわから26名の議員が参加した。特に、共産からは委員長田村智子、社民からは党首福島みずほが参加した。 維新からは昨年10月に入党した前原誠司が参加し、参加者の間では「『教育無償化』を訴えてきた以上来るしかなかったのでは」という声も聞かれた。 更に、文科省・財務省・総務省の官僚も参加し、学生から省庁・政党への要請書が手渡された。 学生側も、要請書への連名は109大学にのぼり、現場スピーチも全国各地の十数大学から代表者が参加した。  

 大阪大学からは大阪大学タテカン同好会の私ともう1人が参加し、去年の総長選挙における留学生学費値上げ案や、奨学金の申請主義、院内集会のような目立つ集会だけでなく議員やジャーナリストは全国各地の小さな運動に目を向けよという趣旨のスピーチを展開した。 スタンディングにも最終的に100人超が参加した。 スピーチ中、拍手や「そうだ!」「ナンセンス!」などのヤジが聞こえ、近年類を見ないほどの学生運動的な活発さが見られた。ただ、学生の多くがスピーチする議員の「こんにちは」に「こんにちは」と返したり、要請書の手渡し時に「お願いします」と口を揃えたりしていたことには、このような集会に参加する学生にも根を張る「生徒精神」の根深さを感じた。  

(パノプティコンの真ん中にいる人)