251212 全国管理・規制強化反対集会報告

 12月12日、山口大学において全国管理・規制強化反対集会を開催した。全国から計129の団体/個人の賛同を得て、現地には主催の山口大学、広島大学、九州大学のほか、京都大学、立命館大学、東北大学からも学生有志が駆けつけて、約100名が参加する大集会となった。

 この集会は10月22日に三大学主催で行った「山大・広大・九大合同学費値上げ反対集会」当日、山口大学職員が学生有志のビラ撒きに対して妨害を試み、さらに後日、学生細則に「学内における印刷物配布禁止」を盛り込むことを教学委員会で提案し、一部職員の独断で大学HPの記述を「山口大学構内でのビラ撒きは本来禁止」と書き換えるという事態が発生したことを受けての抗議集会だ。言論弾圧といえる山大当局の暴挙に抗議し断固粉砕することは、学費値上げ反対という特定のイシューに関わらず、今後大学内外での学生の自由と権利を守るために必要不可欠な闘いだ。全国のたたかう学生・教職員・市民の方々からの圧倒的な支持を得て集会開催にこぎつけることができたのは大変良かった。

 今回、主催三大学は前日からビラ撒きやマイクアピール、学習会などを行い、山口大学のこの間の学費値上げ強行やビラ撒き規制の問題周知に努めた。昼過ぎには大学近くの商店街で展開し、地域住民の方にも山口大の惨状を伝えられた。また、夜の学習会では、学費値上げ反対の論点や山口大学を含むここ数年の学費値上げ反対運動についてまとめたレジュメの読み合わせと参加者同士の議論を行った。当初、「集会やデモは危険で怖そう」「大学にも理はあるのでは」「大学と話し合ってお願いに行く方がいい」などと言っていた学生たちが、学費値上げが強行された経緯や、学生有志の請願を何度も拒否し逃げ回った大学当局の姿勢、全国の学費値上げ反対運動などを知り、「集会やデモへの印象が変わった」「今行動しないとまずいことになるかもしれない」「明日の集会・デモは絶対参加します」と言ってくれたのが印象的だった。

 12.12当日も朝から全国各地の学生有志が集結してビラ撒き・情宣からスタートした。10.22と同じく学生の反応は大変良かった。その後1コマ2コマ間の展開も職員の妨害なく貫徹し、昼休みの集会を迎えることができた。集会では基調提起ののち、全国の学生有志や団体、飛び入り参加者からの発言が続いたのち、最後には大学当局に提出する要請書の承認を行い、「学費値上げ反対」「ビラ撒き規制反対」「学生自治再生」などで団結してたたかうことを確認しコールを上げた。

 その後我々は約50人でビラ撒き弾圧首謀者がいる学生支援部の建物まで学内デモ行進を行った。建物前で再びシュプレヒコールを轟かせ、申し入れのために建物内に入ったところでなんと職員数名に足止めされた。「ビラ撒き弾圧首謀者の学生支援部長と学生担当副学長を出せ」と言っても、職員は「担当者はいない、忙しい」の一点張り。しかし、次の瞬間、少し離れたところに当該の学生支援部長が姿を現したのだ。末端職員の嘘とごまかしが明らかになり、そこから我々は学生支援部長と末端職員を徹底的に弾劾した。職員2名は、学生たちの怒りの声にうろたえ、しどろもどろ回答しては失言を繰り返すばかりだった。激しい弾劾は1時間以上にも渡ったが、最終的には学生支援部長に申入書と全国各地からの賛同メッセージ集を手交し、これまでの対応を改め学生と向き合うことを申し入れた。

 10.22の学費値上げ反対集会を引き継ぐかたちで行った今回の集会。イシューの複雑さや天候なども関係し単純な参加人数としての規模は縮小したものの、全国集会として山口から声を上げられたことは大きな成果だ。

 また、当日の申し入れに対する回答が期日までに返ってくるようになったのも進歩だ。我々のこの間の地道な闘いによって力関係は確実に変わってきている。しかし、回答内容は依然同じことを繰り返すものが多くとても誠実な回答とは言えない。また、対話要求に関しても設定時間が短いうえ、「山口大学学費値上げに反対する学生有志の会」以外の学生・教職員や市民の方、マスコミなどを「部外者」として同席を認めないなどの条件を付けてきており、今までの当事者無視の姿勢を改めたとは言い難い対応だ。ボス交に持ち込んで学生を言いくるめ、全国からの批判の声を退けて居直ろうとする山大当局を許さず、闘い続けることが必要だ。

 12月上旬、東北大学に続き広島大学でも留学生限定の学費値上げ方針が明らかになり、今では早稲田大学や筑波大学もそれに続いている。同じ学び舎の友であるはずの学生を留学生と日本人学生で分断し、いずれは日本人学生の学費値上げまで狙っていく許しがたい決定だ。手を変え品を変え学費値上げを狙い、学生運動をつぶそうと躍起になっている大学当局を相手にたたかいぬくには学生・教職員・市民の横断的な連帯が不可欠だ。今こそ、この10.22ー12.12山口でのたたかいを糧に、大学や地域、思想的立場等を超えて団結し、大きな運動を作り出すときだ。今後も学費値上げ反対運動や管理規制強化反対運動をはじめ、「学生が主人公だ」と胸を張れる学園の実現のために尽力していきたい。

(広島大学学費値上げ阻止緊急アクション 代表 原田佳歩)