1972年にコロラドで始まった環境保護のイベントが年を増すごとに大きくなり、2000年からはワールドレインボーギャザリングの名の下、大体一年半に一度のタイミングで世界中を飛び回っています。
今回は、記念すべき初のワールドレインボーギャザリングということで岡山県総社市の鬼ノ城の麓に行ってまいりましたが、残念ながらレインボーギャザリングではなくただの国際的なギャザリングでした。理由は、その土地が個人のものであることは日本でギャザリングをする上では仕方ないとしても、そのオーナーの意向が前面に出てしまっていたこと。そして、その場所をインターネットで決めたために招かれざる客が多すぎて、終始メインファイヤーは乗っ取られ、次の場所を決めるvision councilも機能しなかったことが挙げられます。こうなることは初めからわかっていました。コロナ禍ののち、数多くの野外フェスは中止になり居場所がなくなった多くのオルタナティブを指向するなら人たちがレインボーに流入してきました。昔からのレインボーを知る人は、人数を制限すべきだといいましたが、数の力に負けインターネットが案にその意見を支える形でどんどんなし崩し的に古き良き伝統は失われていきました。
我々は持続可能なオーガニックでオルタナティブなギャザリングを指向していますので、終わった時に人工的な物は何一つそこには残さないのですが、そこには始まる前から何やら人間の活動の痕跡がもうすでにあり、我々の聖なる火は私が到着した満月の1日前には十分な防寒着を持っていない素人キャンパーたちの暖房器具と化していましたし、シットピット(トイレ)は本来禁止なはずのトイレットペーパーであふれていました。オーナーの意向でなんだかよくわからない神社の廃材をどこで燃やすいつ燃やすという話になり、そのことでメインファイヤーの独立性は失われ、ご飯さえひとつの輪を作れない有様でした。ましてや、我々が一番大事にしている意思決定機関であるvision council まで勘違いしたエゴヒッピーたちに乗っ取られ、私は結局次回開催に関する時間と場所についての偽の情報をつかまされたまま山を降りました。
はっきり言って完全な失敗ギャザリングですが、これもここ20年間の左翼運動の失敗と重ねてみると妥当な結果であると言えます。まずインターネットですが、デバイスに金がかかりすぎる時点でこれはブルジョワのものですが、Wi-Fiも高額でフリーな物は存在せず政府の規制も相まってこれはもう使えば使うほど絡み取られる悪魔の装置と言って過言ないかと思います。これにレインボー並びに左翼運動は依存した結果、レインボーでは大量の招かれざる客を産み出し、左翼運動ではより現在のインターネットの装置自体の持つ不完全性に見合った程度のネトウヨの増殖を見ることができます。また、こういうとき、左翼並びにレインボーのようなオルタナティブでは自浄作用として排除(パージ)の理論が働くはずですが、これもエセリベラルのなんだかよくわからない自由や平等といった日和見主義により機能せず、今回のような乗っ取り、また今日の政治情勢を産んでいるような気がしています。今一度、純粋な理念を取り戻し、左翼運動においては弱いものを守る。非暴力を徹底して、差別排外主義に立ち向かう。またレインボーにおいては、酒によって土地を追われたインディアンに思いを馳せ、少なくとも7世代先の子孫たちのためにこの地球の自然を残していく。このような環境保護的であり、自然回帰的な立場に立ち戻ってネットではなく口コミの本来のホピの教えにあるような『世界から動物たちが消えていく時、七色の光をもつ旅人たちが世界を救う』といった世界観を維持できる範囲の大きさで各々が世界を回りオーガニックでオルタナティブな持続可能な社会の発展に寄与していくべきだと考えます。
2075年は銀河(ギャラクシー)ギャザリングの予定です。皆様のご参加をお待ちしています。
文中にインディアンという記述がありますが、コロンブスに対する皮肉およびに我々自身がインディアンであるという自認したプライドと共に用いておりますのでご了承ください。本家アメリカのレインボーファミリーオブリビングライツとは異なる見解とは存じますが、その点もご了承ください。
最後になりますが、現在、資本主義社会の終わりを最期の封建主義の断末魔として眺めている我々にとって、土地所有権ほど恐ろしい物はなく、今も続くロシア戦争、ガザ虐殺を目の当たりにしながらも毎月の家賃を納めている皆様方におかれましては、旅をするということにしか答えを見出すことはできないと強く断言し、その実行をお勧めします。これから始めてみようという方にレインボーは少し程度が激しすぎますのでシャンバラ祭り(Shambala in your heart)というものをご用意しております。タイで始めた日本人とタイ人の国際交流イベントが今やタイ1番の規模の野外フェスになりました。これ自体は商業的ですし、環境保護の意識もまだまだこれから育てていく段階ですが、何より勢いがあり私もマスコット的にお世話になっており、この世界の窮状を共に憂い旅の始まりの集まりの場とするのにもってこいの場ですので、この場を借りて皆様に招待状を出させていただきます。まあ、入場料で1万円(10日)ほどかかりますけどね、、、その翌月にはインドのシバラートリー並びにホーリー祭に合わせてバラナシわっしょい(Varanasi washoi)というイベントも毎年企画していますので合わせてご参加ください。こちらは入場無料。全てに共通するのは旅が世界を救うというコンセプトです。今ある日常を手放したところに真の解放があります。Turn on, turn in. 来れ全ての人々よ。永遠の旅人として私は皆様のご参加をいつでもお待ちしております。
(ヘポパ)
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