
2026年5月4日に関西学生メーデーが開催されました。私たちリバタリアン社会をめざす青年学生(YSLS)は、このメーデーに参加し、アピールを行い、デモ行進に参列しました。
当メーデーの主旨にもある通り、現在の大学は教育機関ではなく、政府や大企業の利得を最大化する機関となっています。わたしたちは課税階級を打倒し、リバタリアン社会の到来へと邁進するために運動をしていますので、大学の廃止を是としています。よって、主旨が合致したためにメーデーに参加しました。
メーデーでは、登壇者らの講演・報告のほか、アピールや他組織からの連帯メッセージが送られました。私たちからはアピール文を発表させていただきました。以下が、その全文となります。
こんにちは、リバタリアン社会をめざす青年学生です。関西学生メーデーの場でアピールできることを光栄に思います。
メーデーの起源は1886年5月1日のアメリカに遡ることができます。当時、長時間労働と、企業による解雇・スト破り・民間警備会社の導入と弾圧が問題視されており、5月1日のストライキとデモでは8時間労働制の提唱が争点となりました。政府と大資本に搾取される労働者にとって、労働時間の削減は自らの余暇と自由を増進させる第一歩であり、歴史的なマイルストーンであるといえるでしょう。しかし、メーデーの本質は単なる労働改良運動に留まるものではありません。5月3日、工場で開催されたデモにて参加者2名が官憲によって殺害される事件が発生し、この虐殺への抗議として5月4日にヘイマーケット広場にて抗議集会が開催されました。集会の最中、何者かによって爆弾が投げつけられ、報復攻撃を行った官憲によってさらに死傷者が増える結果となりました。裁判では当日広場にいなかった者を含む8人が起訴され、最終的に4人が絞首刑となる不当弾圧を受けました。メーデーはこの反政府・反資本的闘争こそが真に着目すべき点といえるでしょう。「5月1日」から140年が経過した今日、改良志向の労働運動は政府・資本の側に回収される傾向性が大いに発揮されています。さらに、ただ権力志向になるだけではなく、第一次世界大戦期の社会主義政党で見られたように、反政府・反資本・革命を志す労働者を意識的に弾圧する暴挙に出る事態にまで至っています。私たちが歴史から得る教訓は、改良志向のメーデーではなく、労働者が置かれた不当な状況を覆すメーデーではないでしょうか。
さて、視座を世界規模的なものから、卑近なものへと変えてみましょう。基調提起にもあったように、現在の学生はすでに労働に組み込まれています。しかも、授業料・生活費捻出のためのアルバイトだけではなく、研究室内での「研究」という名の無償労働・奴隷制も付き纏います。また、大学は教育・研究機関から就職予備校・規律付けの機関へと姿を変え、探求の根本である自学自習や水平的な議論の機会・選択肢を、ブルシットジョブ全開の「課題」提出と出席の厳格化によって国家権力は意識的に阻害しています。さらに、学生たちが大学当局に対して何らかの訴えを起こしたとしても、当局は聞く耳を持ちませんし、学生との約束事を一方的かつ無思慮に破棄することは珍しいものではなくなりました。このような状況にあっては、文科省や当局に「お願い」する行動は徒労に終わるばかりか、奴らの権力性と裁量を増大させるばかりです。今、学生に求められていることは「お願い運動」ではなく、学生が置かれた不当な状況を覆す行動ではないでしょうか。
最後に学生や労働者の今後を考え、述べたいと思います。課税――政府と大資本によって同意なく財産を収奪する行為――によって国家権力は日々拡大を続けています。税は奴らの私利私欲を肥やすだけではなく、労働者を傷つけるように作用しています。主に挙げられるのは、労働運動・政治運動に見られる多くの不当弾圧、労働者を馴致させる機関の創設、そして、最も直接的な人身・財産の破壊活動である戦争です。現在、戦争は例外的な事態ではなく日常となっています。当然に、戦争の開始者であり責任者であるトランプ、ネタニヤフらの政治家を弾劾しなければなりません。しかし、リーダーを変えれば「平和な国家と社会」になる訳ではありません。例えば、アメリカ・イスラエルの両国は建国以来、自国内の人民の虐殺や他国への侵略によって肉付けされており、トランプらが政治家を辞めたとしても根本的に労働者の肩身の狭い暮らしが終わることはあり得ませんし、国家権力そのものを終焉させるまで戦争が終わることはないでしょう。また、アメリカ・イスラエル政府への反対に拘泥するあまり、イラン・パレスチナ政府を無条件に称賛することもあってはなりません。結局のところ、すべての政府・大資本は、どの地域においても労働者を弾圧する性質を有しています。まず、戦争の即時停戦が急務ではありますが、根本的に国家権力を破棄する闘いが必要となるでしょう。私たちが為すべきは、劣勢に立たされた側の政府の支援ではなく、戦争と国家権力の廃止ではないでしょうか。
以上を持ちましてリバタリアン社会をめざす青年学生のアピールとさせていただきます。労働者と学生に幸ある未来をともにつくりましょう!
ホルムズ海峡を見るまでもなく、課税階級による搾取と破壊活動が日々強まっていることは明らかです。すべての強制をこの世からなくすためにも、みなさん、ともにがんばりましょう!
(リバタリアン社会をめざす青年学生)
