三里塚「農楽まつり」闘争報告

 去る6月21日、強い日差しが照りつける千葉県成田市にて、三里塚芝山連合空港反対同盟の農民と支援者によるデモ行進と「農楽まつり」が開催され、我々も参加した。成田空港のさらなる拡張、いわゆる「第二の開港」が進められようとするなか、参加者は農地強奪と空港機能強化を許さない決意を新たにした。

 この日のデモ行進の起点は市東さんが耕作する南台の農地である。この農地をめぐって千葉地裁は昨年3月、空港会社側の請求を認め、「農地を明け渡せ」という不当極まりない判決を下している。沿道には公安警察と機動隊が過剰なまでに配置され、参加者を威圧しようとしていた。しかし、農民と支援者は隊列を崩すことなく、空港拡張反対、農地強奪阻止の声を上げながら市内を行進した。

 デモ行進を終えた一行が向かったのは、萩原さんが耕す清水の畑である。ここで開かれた「農楽まつり」では、畑で採れたスイカやトウモロコシが振る舞われ、会場には焼きそばの香ばしい匂いが漂った。土の上に腰を下ろし、汗をぬぐいながら畑の恵みを味わう参加者の姿は、この土地に根ざして営まれてきた農業と暮らしの豊かさを、何よりも雄弁に物語っている。現在、成田空港では、滑走路の新設・延伸を伴う大規模な機能強化計画が進められている。「第二の開港」と称されるこの計画を推し進めるため、国、千葉県、関係自治体、空港会社は、住民の反対によって一度は封じられたはずの「伝家の宝刀」である土地収用法を再び持ち出し、農地の強制収用に踏み切ろうとしている。

 かつて三里塚では、住民との話し合いを一切顧みない強権的な空港建設によって、深刻な対立が引き起こされた。それは住民と国家との対立にとどまらず、地域社会の内部にまで分断を持ち込み、多くの犠牲を生み出した。その反省から、強制的な手法は二度と取らないと約束されてきたはずである。しかし今、その約束は再び踏みにじられようとしている。先祖代々受け継がれ、日々の労働によって守り育てられてきた農地を、一片の法手続きによって取り上げることは、単なる土地の収用ではない。それは農業を奪い、生活の基盤を奪い、土地に根ざして築かれてきた共同体そのものを破壊する行為である。さらに、強く警戒するべきは、拡張された成田空港が軍事利用への道を開くことである。民間空港の名のもとに進められる機能強化が、「有事」における軍事拠点化につながるのではないか。各地で民間空港の軍民共用化が進められている現状を踏まえれば、これはもはや単なる杞憂ではない。市東さんの南台農地をめぐる耕作権裁判闘争は、現在も続いている。土地収用法の発動と強制収用を許さない運動も、空港周辺住民との結びつきを深めながら、今まさに大きく広がろうとしている。

 国家が住民の財産と生活を奪い、戦争政策のための犠牲と負担を一方的に押しつけるという成田空港拡張をめぐるこの事態は、課税階級と負税階級との階級矛盾を鮮明に示している。三里塚の農民と固く団結し、土地収用法の発動を阻止しよう。農地強奪を許さず、成田空港の機能強化を粉砕しよう。国家を解体し、土地と生活を守り抜こう。

(リバタリアン社会をめざす青年学生)