2023年10月7日に始まったイスラエルとパレスチナの戦争は、惨憺たる様相を呈している。(もしかすると全てではないのかもしれないが)多くの戦争が双方向的な加害行為をもたらすとは言え、イスラエルによるガザ地区への空爆は、パレスチナ人民の一方的虐殺と言わざるを得ないだろう。この状況下でリバタリアンがなすべきことは何か?即時の停戦へ向けた諸活動だろう。そして、戦争の原因となる国家を廃絶することだ。イスラエル国とパレスチナ国を打倒し、両国に住む納税者階級に属する人々と共に政府を打倒しなければならない。
イスラエル・パレスチナの地での抗争は21世紀に始まったものではなく、紀元前から続く国家主義者による争いである。第一次大戦以降に限っても、帝国主義国家が中東を明示的に蹂躙したこと、つまり、一方的に国境を定め、自らの政治的・経済的統治下に置いたことによる災いこそが、国家主義の悪弊を物語っている。自然権リバタリアンの考えでは、土地の所有権は人間が労働を混入することで、その権利が生じる。国家が自身の暴力によって何の根拠もなく「土地の権利」を制定することは、ただの不正行為である。そのうえ、納税者階級からの収奪によって製造された兵器によって、人民の財産が破壊されている。消税者階級の打倒の日まで、このメカニズムが止むことはない。要は、政府を打倒しなければ戦争は終わらないのだ。
リバタリアン諸君、そして、戦争の災禍と国家の悪行に苛立つこれからリバタリアンになる諸君、共に活動しよう!
(友花優香)